つるぎ (列車)
つるぎ | |
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「つるぎ」で使用されるW7系(2023年4月) | |
概要 | |
国 | 日本 |
種類 | 特別急行列車(新幹線) |
現況 | 運行中 |
地域 | 富山県・石川県・福井県 |
前身 | 特急「サンダーバード」「しらさぎ」「おはようエクスプレス」ほか |
運行開始 | 2015年3月14日 |
運営者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本) 東日本旅客鉄道(JR東日本、車両のみ) |
路線 | |
起点 | 富山駅・金沢駅 |
終点 | 金沢駅・敦賀駅 |
営業距離 | 183.7 km (114.1 mi) |
列車番号 |
号数+E 号数+1000E(金沢 - 敦賀間を途中福井駅のみに停車する列車) |
使用路線 | 北陸新幹線 |
車内サービス | |
クラス | グランクラス・グリーン車・普通車 |
身障者対応 | 7号車・11号車 |
座席 | #使用車両・編成を参照 |
技術 | |
車両 |
E7系電車(JR東日本長野新幹線車両センター・新潟新幹線車両センター) |
軌間 | 1,435 mm |
電化 | 交流25,000 V・60 Hz |
最高速度 | 260 km/h (160 mph) |
つるぎは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が、北陸新幹線の主に富山駅 - 敦賀駅間で運行している特別急行列車の愛称である。
概要
[編集]2015年(平成27年)3月14日の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅開業により、同線富山駅 - 金沢駅間を結ぶシャトル列車として設定された[1][2]。以前は京阪神方面からの特急「サンダーバード」の半数以上、および中京方面からの特急「しらさぎ」の多くが金沢駅を超えて富山駅まで運行されていたが、新幹線開業と並行在来線区間の第3セクター鉄道化により、金沢以東を走行する特急列車は七尾線直通を除いて廃止されたため、これを置き換えたものである。通常ダイヤ設定上も金沢駅で特急「サンダーバード」「しらさぎ」「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」「ダイナスター」と接続する運行形態とされた。
その後、2024年(令和6年)3月16日の金沢駅 - 敦賀駅間開業に際し、運転区間を富山駅 - 敦賀駅間に延長[3]、多くの列車が敦賀駅で特急「サンダーバード」「しらさぎ」と接続する形態に改められた。
列車名の由来
[編集]列車名は北陸本線の沿線にある立山連峰の剱岳より採られた[4][5]。北陸新幹線の列車名は公募によって決定され、「つるぎ」は第4位であった(第1位は「はくたか」)。選定理由は、「かつて北陸と関西を結んだ列車として馴染み深いため」とされる[6][7]。
運行概況
[編集]2015年の運行開始時は、富山駅 - 金沢駅間で18往復設定された[8][9][10]。当初は700 - 735号が付番されていた。
2024年3月16日の金沢駅 - 敦賀駅間開業後は富山駅 - 敦賀駅間19往復、金沢駅 - 敦賀駅間7.5往復、富山駅 - 金沢駅間1往復の運転となった[3]。また、一部号車の締め切り扱いを取りやめ、全列車で12両全てに乗車可能となる。また、号数の付番も1号から64号に全面改定された(後述)。
富山駅 - 敦賀駅間18往復と金沢駅 - 敦賀駅間7往復は敦賀駅で特急「サンダーバード」に接続し、うち15往復は特急「しらさぎ」にも接続する。
金沢駅 - 敦賀駅間で途中福井駅のみに停車する速達型列車が富山駅発着で5往復、金沢駅発着で4往復の合計9往復設定され、いずれも敦賀駅で「しらさぎ」には接続せず「サンダーバード」のみに接続する。残る16往復は各駅停車である。
在来線特急に接続する列車の号数は1 - 50号、接続しない列車の号数は60 - 64号となっている。なお敦賀駅で直近に接続する「サンダーバード」との間では、大阪方面、金沢・富山方面の双方向とも「接続元の列車の号数(奇数)+1=接続先の列車の号数(偶数)」という法則性があり、臨時列車の81号以降においてもこれを踏襲している。
停車駅
[編集]富山駅 - 新高岡駅 - 金沢駅 -(小松駅)-(加賀温泉駅)-(芦原温泉駅)- 福井駅 -(越前たけふ駅)- 敦賀駅
- 括弧内の駅は一部列車のみ停車。
使用車両・編成
[編集]つるぎ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
← 富山 敦賀 →
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W7系電車(JR西日本白山総合車両所所属)およびE7系電車(JR東日本長野新幹線車両センター・新潟新幹線車両センター所属)が使用されている。
W7系・E7系ともに12両編成だが、2024年3月16日のダイヤ改正までは、本列車では12号車(グランクラス)および8 - 10号車は締め切り扱いとし、1 - 4号車を普通車自由席、5 - 7号車を普通車指定席、11号車をグリーン車として営業していた[8][9][10]。
その後、同日のダイヤ改正より全車両が利用可能となり、グランクラスの営業を開始した[3]。同日以降は普通車のうち1・2号車が自由席、3 - 10号車が指定席となるのが基本であるが、在来線特急「サンダーバード」「しらさぎ」と接続しない早朝・深夜帯の列車(号数60番台)については自由席が1 - 4号車に拡大される[11]。
本数 | 敦賀駅 | 越前たけふ駅 | 福井駅 | 芦原温泉駅 | 加賀温泉駅 | 小松駅 | 金沢駅 | 新高岡駅 | 富山駅 | 備考 |
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13+1往復 | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | 61号、62号は特急列車に接続しない |
3往復+上り1本 | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | 64号は特急列車に接続しない | ||
5往復 | ⚫️ | ー | ⚫️ | ー | ー | ー | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | |
4往復 | ⚫️ | ー | ⚫️ | ー | ー | ー | ⚫️ | |||
1往復 | ⚫️ | ⚫️ | ⚫️ | 特急列車に接続しない |
歴史
[編集]- 2013年(平成25年)10月10日:JR東日本・JR西日本が北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間開業後の列車名を発表。富山駅 - 金沢駅間のシャトル列車タイプの列車として、「つるぎ」の列車名が採用されることが決定[6][7]。
- 2015年(平成27年)3月14日:北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間開業に伴い、富山駅 - 金沢駅間のシャトル列車として運転開始[8][9][10]。
- 2024年(令和6年)3月16日:北陸新幹線の金沢駅 - 敦賀駅間開業に伴い、運転区間を富山駅 - 敦賀駅間に延長。通過駅のある列車が初めて設定される[3]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 『北陸新幹線 長野〜金沢間開業に伴う運行計画の概要について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2014年8月27日 。2014年8月27日閲覧。
- ^ 『北陸新幹線 長野〜金沢間開業に伴う運行計画の概要について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2014年8月27日 。2014年8月27日閲覧。
- ^ a b c d “2024年3月16日 ダイヤ改正を実施します”. 西日本旅客鉄道金沢支社. (2023年12月15日) 2023年12月17日閲覧。
- ^ ジェー・アール・アール、広田尚敬『JRブルートレイン』山と渓谷社〈ヤマケイJRブックス 2〉、1988年10月、[要ページ番号]頁。
- ^ 長谷川章『レイルマガジン増刊 ALL ABOUT JR特急』112号、ネコ・パブリッシング、1993年1月、[要ページ番号]頁。
- ^ a b 『北陸新幹線の列車名の決定について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2013年10月10日 。2013年10月10日閲覧。
- ^ a b 『北陸新幹線の列車名の決定について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2013年10月10日 。2014年11月14日閲覧。
- ^ a b c 『2015年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2014年12月19日 。2014年12月19日閲覧。
- ^ a b c 『平成27年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2014年12月19日 。2014年12月19日閲覧。
- ^ a b c 『平成27年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道金沢支社、2014年12月19日 。2014年12月19日閲覧。
- ^ 『JR時刻表 2024年4月号』交通新聞社、2024年、973頁。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- E7系・W7系:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道